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モンタギュー家の肖像画【10】:想いの通った老齢期の始まり

2026/01/19

──これは少年の願いが叶うまでの長い長い道のりの話。

になる予定のシリーズ。

*ほぼ小話回です。

お揃いの皺、お揃いの白髪

【あらすじ】
ブラムはウィルのフラワーアレンジメントで無理やりシニアに加齢させられました。

ブラム「なーにがお揃いだ!俺のことが好きだ?ふざけてんのかテメェは!!」

ウィル「うわぁっ」



ウィル「酷いプレゼントをしたのは謝るよ!でも、こうでもしなきゃ君は……吸血鬼は年をとれないじゃないか」

ブラム「そこだけか謝るのは!まったく……お前の変なところで大胆なのか変わんねぇな」

妖精シムが現れるまで、吸血鬼の世代を変える唯一の方法が「死の花で香り付けしたフラワーアレンジメントを贈る」でした。
ちなみに吸血鬼以外のシニアに死の花で香り付けしたフラワーアレンジメントを贈ると死因になるため要注意。

ウィル「最初にはっきりと意識したのは高校のプロムパーティーの時かな……君がどのシムより輝いて見えたんだ。オモチャみたいな王冠すら本物のように輝いていて、ああやっぱり格好良いな。僕以外のシムに君は取られてしまうんだろうな……って思ってね。子どもの頃から君のことを好きだったんだって気付かされたんだよ」


ブラム(ガキの頃から?じゃあマルコムは……いやそうじゃねぇだろ。畜生!頭が混乱してやがる。そもそも俺たち兄弟じゃねぇか!)

ウィルがついにブラムの前でも慎重な恋愛の指ハートを隠さなくなりました。
「恋愛ゲージの有無で立ち位置を変えるような設定が入っています」と言われても納得がいくタイミングです。そんな細かな設定AIをシムズが設計していると?ないですね。思ってもないことを書いています。

頭は混乱しているが今日も仕事。張り切って刈り取る所存ですボス


ブラム(ウィルは兄弟。家族だ。俺だって好きだ。家族愛、親愛……本当に俺は家族としてウィルを好きなのか?)

(あいつの親父さんに勘違いされて動揺したのは。なぜだ?図星を差されたような、見たくない物を見せられたような、奇妙な気分になったからだ。)


(ティーンの頃、黒髪のシムに告白したのは……見た目に惹かれた。当時はそう思った。違う。似ていたからだ。中身は全く違ったせいで、最悪な気分になった)


(あの時、体ごと跳ねそうなくらいに心臓が跳ねたのは……嬉しかったのは……)


ブラム「そうか……俺もウィルのことが好きだったのか。なんだよ。すげぇ遠回りしちまったじゃねえか」

男ブラム・モンタギュー。遅すぎる気付き。悶々と悩みつつも仕事はしっかり片付けました……と書きたかったのですが。どうにもゴースト生成周りが危ういようで、キャリアタスクの対応に苦戦していたため画像がありません。
かなしみ。


刈り取り人のキャリアトップに輝くブラム。顔の消える不思議な衣装と特質「死神の右腕」を得て帰宅しました。装飾が煌びやかなこのローブ、布の量もゴージャス仕様みたいです。
ブラムのムチムチ度が倍増していました。
キャリア衣装を元の質素なローブに設定を変えております。目が痛い。

ブラム「いやサークルの話じゃなくてよ。俺はちょっと出かけねぇか?って言いたかったんだよ」

ウィル「仕事の後に外出のお誘いなんて珍しいね。もちろんいいよ。どこに行く?」

デートに誘っても秘密サークル式クネリ挨拶が挟まることがありまして。対策は常に本題を振る前に他の会話を挟む癖を付けるのみ。
リアルだって本題の前に挨拶は挟むのが礼儀でしょう。ゲームだとせっかちになるプレイヤーがすぐ本題を指示したせいです。

2人の想いが通った夜


ブラム「俺もお前のことを好きだったんだ……ウィル、俺はお前と兄弟じゃなく、恋人になりたかったんだ。そのことを、お前に告白されてやっと気付いたんだよ。昨日、お前に文句を言って悪かった。俺の告白を信じてくれるか?」

ウィル「待ってよ!……君も僕のことが好き?つまり、つまり……僕たちは両思いなの?恋人に、なれるってこと?」

ブラム「その先だってお前が望むならなれるってことだよ!」


ウィル「っブラム!!ブラム!僕、夢見てるの?これは本当?嘘じゃないんだよね?僕は喜んで良いんだよね?」


ブラム「夢じゃねぇよ……これが夢だっつーんなら、俺が俺らに夢を見せてる奴の頭をぶち割ってでも本物にしてやる(これでウィルを吸血鬼にする理由になるよな?じゃねぇと俺はやっと気付いた宝物をボスに……お前の親に奪われるんだぜ?)」



ブラムとウィルは長年気付けなかった互いの想いに気付き、死神とのパーティーを目前に待つ今、ようやく恋人同士となりました。

ブラム「なぁ質問しても良いか?」

ウィル「ふふっもったいぶった聞き方するね。なに」


ブラム「吸血鬼にさせてくれよ」

ウィル「またそれ?いやだよ」


ブラム(っんでそれは嫌なんだよ!!)

ファーストキスも情熱的なキスも簡単に許してくれるけど、吸血鬼化だけは許してくれないウィルにブラムは苛立ちつつもデートはゴールドメダルで完了しました。

シリーズ開幕カップリング成立させているこのプレイヤーが、シリーズ10話目でついにデート解禁です。途中寿命を渡して時短しましたけど、かなり耐えましたよね?


因みにデート開幕時、ブラムが「テクノロジーについて質問」し始めてウィルが関節を外してまで解説していました。
おじいちゃん?掲示板荒らしが日課のおじいちゃん。今更分からないテクノロジーなんてあるの?コンピューター名人のウィルに効率的な荒らし行為がしたくてマルチBOTの作り方でも聞こうとしていたの?ウィルでも怒ると思うよ?


ティーン時代、お互い他のシムじゃれ合いは経験しています。でも成人後に許されるウフフは初めてなブラムとウィル。帰宅後に初めてのウフフを経験し、同じベッドで朝まで眠りました。

君が望むこと、俺が叶えられること

ブラム「もう起きてたのか」

ウィル「えっ……うん。お、おはよう」


ブラム「なーに動揺してんだお前は。こっちが照れんだろうか」

ウィル「だって当然みたいにキスしてくるんだもの。ドキドキしちゃう」

ブラム「チークキスくらいは前も普通にやったろ?」


シム達、恋愛ゲージが生えると挨拶代わりにキスし始めますよね。文化が違う。

ブラム「ところでよ。恋人ってナニ以外は何すりゃ良いんだ?」

ウィル「それ朝から口にしていい言葉なの?僕だって分からないよ……やってみたいことならあるけど」

ブラム「おっしゃ決定。今日の恋人的活動はウィルのやりたいことにしようぜ」


ウィル「ちょっと!聞く前に決定するの止めなよ!君は吸血鬼なんだろう?ぱ……クラフト父さんは僕と同じ食事は食べられなかったんだよ?」

ブラム「そりゃ吸血鬼によるんだよ。俺は平気……つーか平気にできる。で、何がしてぇの。早く言えよ」


ウィル「急かすなよ……恋人と、つまり君と。一緒にリンゴのパイを焼いて、天気の良い日に外で一緒に食べてみたいんだ……ブラム、君、最近僕とご飯を一緒に食べないじゃないか。パイも食べられないんじゃない?」



ウィルはロアー家を去ることが決まった日、父から言われた「ノーマルシムのウィルだから得られる幸せ」を忘れられずにいました。
でもそれは、父であるクラフトは愛息子が吸血鬼になれない未来を悲しまないよう、とっさに出た思い付きの言葉でしかありません。

大人のただの慰めの言葉が、幼いウィルにとっては強いこだわりへと変わっていました。


ブラム「いいんじゃね?今日は天気も良さそうだし。さっそくパイを作ろうぜ!ネクターを持って行っても良さそうだな」

せっかちなブラムに逡巡などありません。即決です。



パイ作りはウィルが担当。
不器用シム、料理中にナイフを回転させるの止めよう。スキルMaxでも見ていて不安になります。

ブラム「公園……公園なぁ。Ravenwoodはどこも薄暗えし、Willow Creekはガキが多いし……お。こことかどうよ?」

ウィル「いいね!景色が綺麗だし、空気もおいしそうだ」

ブラム「うし。じゃあパイの荒熱が取れたら俺がバスケットに詰めっから。お前は着替えて来いよ。もう冷え込む時期だろ」


ブラム(食えるようにはできるんだ……でも、前みてぇに味はウィルと同じものを共有できねぇ。あいつはなんでパイが食いたいなんて言い出したんだ?そこに吸血鬼になりたくねぇ理由があんのか?)


今回、枯れた胃腸持ちの吸血鬼でも一時的に飲食可能にできるMODをお借りしてきました。このシリーズが終わるまでの一時的な利用なので利用MOD一覧には記載しません。

Vampire Powers : LittleMsSam



ブラム「準備は?」

ウィル「行けるよ」


コートを着込むウィル。半袖ポロシャツのブラム。感じる気温すら2人は違うのです。

後で覚えてろよ


そんな訳でピクニックバスケットに焼けたてのアップルパイとネクターを詰め、ポルペ島公園にやってきました。
真っ先に自律でブラムの外見を褒めるウィル。慎重な恋愛とは。


バスケットの中身も出しましたが、美味しそうなパイよりお互いに夢中です。

ウィル「ねえアップルパイがおいしい内に食べようよ。せっかく焼きたてを盛ってきたんだもの」

ブラム「まあ、そうなんだけどよ」


ブラム「俺はウフフ的な意味でお前が食いたい(心の奥の秘密を伝える)」

ウィル「ええ~?昨日したばかりじゃないか!」

ブラム「ヤリ足りねぇって!何年分だと思ってんだよ」


ウィル(ブラムの体力に付いていけるかなぁ……ベッドの上で倒れるのはちょっと。なんていうか。恥ずかしいよ……)


ブラムは体力無尽蔵の吸血鬼。ウィルは星のスタミナもない普通のお爺ちゃん。
同じシニアでも体の作りから違います。


からの脈略ない友情のハグ。
デート中だろうと関係なしにブラザーが揃うと発作が出がち。


もうご機嫌。
ブラザーシムは仲の良いブラザーが居るだけで幸せになる生き物。この2人は親友の時間が長すぎたのでしょうか。恋人らしい空気を濁すようにフレンドリー会話を混ぜていませんかね?


ブラザー的な交流をしていたため、誘惑的な感情は不要とでも勘違いされたのでしょうか。
ブラムは唐突に現れたエルリックさんに感情を奪われてしまいました。


ブラムがムラムラ(超誘惑的)を奪われて自信満々に戻ってしまった。
ある意味ウィルは命拾いしたかもしれません。


ただベンチを奪われてしまったのでパイを食べつつお喋りする予定が崩れました。
立て直しましょう。

ブラム「そのベンチは俺のモンだ!家の土でもほじってやがれ羽虫野郎どもが!!」

公園のベンチは公共物であり、トッドさんは妖精ではありませんし魔法薬のスキル上げに歴代の自シムたちがお世話になっている恩人です。あと妖精は羽虫ではありません。その言い方ですとお前は蝙蝠野郎ですよブラム。
口が悪い、とても口が悪い。

ウィル「パイ、どうかな?甘すぎない?」

ブラム「そうだな。お前の言葉くらい甘い(投げキッス)」

ウィル「もう!茶化さないでよ」


ブラム(マジで「甘い」以外分かんねぇんだよ……)



結局一度だけ公衆トイレでウフフ。
誘ったブラムにだけ「悪臭騒ぎ」の不快ムードレットが付いていました。このじいさん、意外と繊細。

デートが終わり、日が暮れても2人は公園でキスをしたり会話したりしていました。
連続してこのアツアツなキスをしていたため、プレイヤーも興奮してしまい行動キューを確認したところ行動は「会話をする」。どう見てもキスですが。
肉体原語で会話しているということ……?


お前が忘れても俺は覚えている


深夜。ひっそりと家を抜けだし、ブラムはエルリックさんの家に訪れていました。
日中のお礼参りです。勝手に感情を吸うなら、強引に血を吸われる覚悟もある。そういうことでしょう?


頭が大きくて毛髪量は多い。首筋に噛みつくのが困難そうな体型をしていらっしゃる。

ブラム(うまい!こんなオッサンでも血には味がある!飢えが満たされていく!)

かつて空腹が満たされた時に生を実感したように。今のブラムは血を飲むことで乾きを満たされるようになりました。


なぜクラフトが実の子を吸血鬼に変えなかったのか。ブラムにはその真意を知りません。
ですが、自分の好意に気付いてから前よりも強くウィルを手放したくないという思いが強くなっていました。


ウィル「……どこか出かけていたの?いつもより手が冷たくなってる」

ブラム「わりぃ。起こしたか」


ウィル「いいや?まだ、眠っていなかった……と思う……だってブラム、ヤマちゃんと戦ってたでしょ…」

ブラム「半分寝てんな?そのまま寝ちまえ」


なぜ永遠を望んではいけないのか。小さな幸せくらい、望んでも良いじゃないか。
寝付けなかったブラムはウィルの寝顔を一晩中眺めていました。