間が空いてしまいましたが、エイリアンのレイ・カラマは一人暮らしを始めました。
初めての一人暮らし
これが実家であれば工作マシンからアクロバティックに放り出された瞬間、ケアヒ父さんの驚いた声が聞こえたことでしょう。
ですが実家を出た今、新居には自分の悲鳴だけが広い家に響き渡っていました。
レイは生きるための知識を父とスラニの大自然から教わりましたが、孤独の埋め方は知りません。
新居での生活は独りの寂しさと共に始まりました。
シムの紹介
ミタさんとアートを配置し忘れていました。見かけないなぁと思ったんです……。
シム生は助け合いだって父さんは言っていた。
フォックスベリー工科大学に無事受かり、レイが大学の探索に来ていた日のこと。
大学ラウンジ付近で苦しそうに呻くシムが居ました。
イザヤ「っうう……腐臭が喉まで来てる……」
ミタの助言を無視し、寮生活初日から既にダウンしているイザヤです。
明らかに苦しそうでしたが、彼からはゴミ箱の中で一晩明かしたかのような悪臭が漂っていました。
レイ「だ、大丈夫ですか?」
そもそもレイは活火山特有の硫黄臭を嗅ぎ、不法投棄されるゴミを拾って回っていたシム。
今にも崩れ落ちそうなシムを担ぎ上げ、ラウンジのバスルームに連れて行きました。
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イザヤ「いやはや、助かりましたよ。寮のルームメイトに酷いお方が居ましてね。初日から50年は履きつぶした靴下のような悪臭を振りまいていたのです。清潔にしてくれと説得する内に、私にまで臭いが移ってしまい……あの様です」
レイ「ご、50年物の靴下?!それってぼろ布になっていませんか?」
論点はそこではないです。確かに10年以上履き続けられた靴下なんて、存在を保っていられそうにありませんが。
レイ「そうだ!これは提案なのですけど。もし良ければ大学寮ではなく、俺の家でルームシェアしませんか?恥ずかしながら家を出てひとり暮らしを始めたのは良いのですが、静かすぎて寂しくなっていたんです」
イザヤ「それは……願ってもない話ですが。良いのですか?我々はお互いの自己紹介すらしていない他人なんですよ?私が悪人で、貴方の親切心を悪用しない確証すらないのに」
レイ「ああ、それもそうですね。じゃあ今から知り合いになりましょうよ。俺はレイ・カラマ。好きなのは育ててくれた父とスラニの海。それと工作。大学の専攻は物理学だよ」
ノータイムでゼロ距離に詰めてくる若者にイザヤは驚きましたが、レイもまた内心、「なにが“じゃあ”だよ!」と自分のバグっていた距離感に顔を覆っていました。
スラニならこのくらいの距離感も許されたでしょう。なんなら同じボウルのカヴァを飲めば親友みたいなもんでしたから(偏見)
なにより。純度100の善意による提案ではなく、寂しさを埋める材料に他者を利用する罪悪感が潤滑油となって彼の舌を予定よりも早く回していたのです。
イザヤ「なるほど。自己紹介すれば少なくとも他人同士ではなくなりますね。私はイザヤ・ブラッドレイ。好きなものはそうですね……清潔な場所でしょうか。あと、悪人ではありませんよ。脅してしまい、申し訳なく思っています。よろしくお願いしてもよろしいでしょうか?」
レイ「うん、もちろん!今日からよろしく!(ひゃ~焦った。イザヤさんがノリの良いシムで良かった!!)」
今日からイザヤとの同居生活が始まります。
と言っても本当に寮から転居する訳ではありません。システムと話の都合上、既にイザヤはレイと同居済み。ただ、今回から画面に映るシムが二人に変わるだけです。
イザヤ(心優しい若者のお陰で助かりました……これで従僕から馬鹿にされずに済みます……)
ミタさんは(見ていないところでイザヤに死なれずに済んだことを)レイに感謝するでしょうが、同時にイザヤ坊ちゃまにネチネチと嫌味を言うでしょうね。
達成感のない報復以上に虚しいものはありませんから。
イザヤ「そうですね。お礼と言ってはなんですが、菓子類を作れるようなら大学のモニュメントに献上して帰ることをお勧めしましょう」
レイ「菓子ならなんでも良いの?変わっているね」
イザヤ「ええ。甘い砂糖菓子なら大体なんでも大丈夫ですよ。私も作って行きましょうかね」
レイ(良いアップルパイが作れた……しかし、これで何が起きるんだ?)
レイ(まあ、別に何も起こらなくたって良い。きっと学生に受け継がれるおまじないみたいなものでしょ?理屈不明のおまじない、学校の伝説……大学って言っても高校とそう変わらないんだな)
初めてのルームシェア
レイ「ちょっと!イザヤ!!俺は今、花の手入れをしているところなんだよ?脅かさないでよ!」
イザヤ「アッハッハッ!失礼。あまりに真剣なご様子だったので、つい茶々を入れたくなってしまいました」
レイ「きみさぁ……」
レイ「隙ありぃ!!」
イザヤ「ヒェアッ!?」
まさかのイタズラ返し。このプレイヤー、世帯に入った当日の知り合い程度の友情でお互いを驚かせ合うシム、初めて見たかもしれません。
イタズラの打ち合いで友情++を出すのも初めて……でもないですね。親しくなった後、エアホーンで更に交流を深める変なシムも居た気がします。
工作マシンが反抗期。本日2度目のエイリアン漬けが発生しております。
レイ「捕まえた!!こんの聞かん坊め!!イザヤ!手伝って」
イザヤ「何をどう手伝えと?貴方に機体を操縦するスキルが不足しているだけですよ。落ち着いて先にスキル本を読み、予習を詰んでから操作した方が良いのではないですか?」
レイ「今それ言う?」
イザヤ「私が助言する前に実践に挑みだした貴方の自業自得です。自力で出てきて下さい」
完全に漬かっている状態の恩人相手に塩対応が過ぎる。
レイ(もしかして……助けない方が良いシムだった?そう考えるのは俺が考えすぎなのかな)
思わず「俺は疑り深いシムかもしれない」と思うレイ。疑り深いエイリアンは既に居るので断りました。
育成データと比べてかなりイザヤが自由なのでプレイヤーも困惑中です。意外とミタに対して警戒していたのでしょうか。
イタズラが頻発していましたが、お互いイタズラ好きだったのもあり日が暮れる頃には友情ゲージがフルに。親友になってもらいました。ダブルベッドを一緒に使えてお得ですからね。
ところでこれは一瞬でもお洒落と感じた自分の頬を往復ビンタしたいヴァンパイアコーデの我らがエコマスター、ノックスさん(一般通行人)です。
つい……目に入ってしまって。
イザヤが執拗に自律で恋愛のコツを調べ、何度も「恋の虫かもしれない」と宣っています。お前だけですよ……自律で恋愛のコツを調べる自シム。
親友を手に入れたら次は恋人も欲しくなったんでしょうか。
その日の夜、そして翌朝
『……レイ・カラマ。起きて下さい。話があります』
レイ「ん……誰?鍵はかけた筈だけど」
鍵はプレイヤーが外しました。
『あなたの惜しみない供物に深く感謝している存在に代わって訪れました。純粋な心を持っているならば、あなたを歓迎します。ともに秘密を学びましょう』
レイ「秘密を学ぶ?今の光を出す魔法みたいなのも俺が覚えられるの?楽しそう!!」
オーダー・オブ・エンチャントメント(以降、秘密サークルに略)に加入しました。いつものやつです。
イザヤ「お早うございます。昨夜はどうでした?不思議な経験ができたのではありませんか?」
レイ「これって口外して大丈夫なの?」
イザヤ「ふふ……その答えだけで充分ですよ。ようこそ。共に妖精の庭を見守りましょうね」
レイ(イザヤって留年している先輩だったりするのかな)
人生二週目で大学生活も二度目なだけです。
同時に加入させようとするとフラグが上手く建たないことがあるので、1日ずらしてイザヤも加入させる予定です。
ただ、ラウンジで作らせたアップルパイ。なぜかエリア移動と同時に8切れから7切れに変わっていました。この吸血鬼、いつ食べたの。
イザヤ「貴方の朝食は変わった料理ですね……ふむ。香りからして材料はトマトでしょうか?」
レイ「当たり。トマトのブリトーだよ。君の料理も変わっているね。ええと……ビーツのスープ?」
イザヤ「私は吸血鬼ですから。材料は食事中に聞かない方が良いかも知れませんよ」
レイ「分かった。よかったら後で教えてよ。吸血鬼の料理、ちょっと興味あるかも」
イザヤ「知的好奇心が旺盛なのは構いませんが、口にいれるのは止めて下さいね?」
イザヤは潔癖症の吸血鬼です。
見知らぬシムの首筋や腕に口を付けるなんて気持ちの悪い真似はできません。
ヌルヌルとした魚や蛙を解体して生き血を絞るのも……たとえ加工は従僕任せであっても、原材料を思い出すと渇きが癒えても気分が優れないのです。
結局、イザヤの主食はブラッドフルーツのサラダやドリンクのみ。
文字通り草食系吸血鬼です。
潔癖症にエコの道は険しいようだ
イザヤ「レ、レイ?貴方、虫の世話って、これ、これ……まさか私に食べさせませんよね?!」
インセクト・ファームの昆虫は定期手に世話をしないと採取できません。
そして願望達成には少なくとも3回採取しないといけません。
つらすぎて即、軽減させるMODを導入しました。
リストにも記載しますが、こちらです。
レイは手が空いていなかったのでイザヤに昆虫の世話をして貰ったところ案の定、不快ムードレットが付きました。奇遇ですね。プレイヤーも不快です。
なので遠目から撮影しております。虫だけでなく集合体でもあるので本当に苦手なんですよ……なお、インセクト・ファーム関連のアクションは全て昆虫学(AAパック要素)スキルが伸びました。
レイ「カービングキャンドルが奥深くて……虫は採取できたら市場で売るやつだから安心して。俺もかわいそうで食べられないんだ」
イザヤ「食べもしない虫を世話しないといけない私も可哀想だと思うのですが?!」
感情的な理由でベジタリアンを貫くレイにとって、虫も慈愛の対象。なら採取もしない方がいいと思います。
あとイザヤは黙って世話してください。
レイがキャンドルのカービングの集中し、イザヤが昆虫の世話で悲鳴を上げている頃。
二人が投票していたポート・プロミスのグリーン推進プロフェクトが進みだしたようです。
これで少しは空気がマシになれば良いのですが。
ただ、このゴミ箱は消えて欲しくないんですよね。帰宅時、自シムのスポーン地点がゴミ箱前なんですよ。レア家具が欲しいのでゴミ箱は何個あっても良いんです。
ちなみにレイは近所くらいなら外でも偽装せずエイリアン丸出しで歩き回っています。
近所のコンビニにはスウェットで出かけるくらいの感覚。
レイ「ちょーっとだけ貰うからね。ごめんよ虫さん」
先に帰ってきたイザヤにお世話をして貰ったお陰もあり、虫の体調が良い状態で採取できるようになっていました。
これをあと3回……虫嫌いなこのプレイヤーの心は折れそうです。
イザヤ「レイ、貴方には私に何か言うべきではないですか?あの……悍ましい箱に入った生き物の世話をして差し上げたのは私なのですよ」
レイ「え。あ、うん。ありがとうイザヤ。とても助かったよ。急に(頭が)どうかした?」
イザヤ「そうでしょう。助かったでしょう。私を家に招いたのです。損はさせませんよ。私は寛大なので貴方が“どうしても”と言うのであれば、また助けてあげなくもありません」
レイ「うん……また困ったら助けて貰おうと思ってはいるけど。イザヤも困ったらいつでも俺を頼ってね。同じ家に住んでいるんだから」
ナルシスト特有の「称賛を求める」。とてもウザくてこのプレイヤーは好きです。
さて、寝なくて良くて、低燃費で、イタズラはするけど意地悪はしないこの同居人。
まだルームシェアははじまったばかり。
レイはイザヤの鬱陶しさと面倒臭さに耐えられるでしょうか。
読んで下さりありがとうございました!次回も覗きに来て頂けますと嬉しいです。








































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