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モンタギュー家の肖像画【12】:望みを叶える対価は静かに支払われた。

2026/01/19

 ──これは少年の願いが叶うまでの長い長い道のりの話。

願いは対価に見合っていたのでしょうか。


※意図的にシムを死なせる描写があります。

刈り取ってる場合じゃねぇ


雪まつりの通知が来たので遥々コモレビ山まで来た2人。
レイブンウッドは年中冷え込むだけで雪が降りません。童心に帰って雪だるまを作ってもらいました。

ウィル「最近仕事に行っていないけど大丈夫なの?その……立場的なもの、とか」

シニアへの加齢後、ブラムは数回出勤していましたがここ数日は休みをとっています。
見知らぬシムの最期なんて興味がありません。大事な大事なウィルの最期を見送れなければ吸血鬼としての生に意味なんてありません。少なくともブラムにとっては。

ブラム「もんだいね~よ。俺は優秀だからな!」

ウィル「ははは。ブラムは悪ふざけばかりしていても成績は良かったものね」

ブラム「そういうこと。俺だって少しは休みてぇのよ。暫くは遊んでいようぜ。温暖な地方に旅行ってのも悪かねぇな」

という訳で。
休暇旅行に出かけたり、コモレビ山のお祭りを冷かしたりして1週間を過ごすことにしました。冬だと都合が悪いんですよ。


旅行に行く前に……デートの後、珍しいことに自律ウフフのお誘い。なにやらウィルはダーティーになりたい気分だったようです。


ゴミ箱サッカーを回避するために設置したのですが、Eco Lifestyleのゴミ箱は自律ウフフが起きやすい気がするプレイヤー。ウフフの後に散らばったゴミを詰め込んだら溢れてしまったため、撤去しました。
屋外用ゴミ箱には再びサッカーボールを兼任して貰うことにします。


ジョギング後にスキル本を読んで貰ったところ、2人とも家の外に出て青空読書が始まったの図。なぜ。


困ったことに読書が途中で止まってしまいます。しかたありません……残りは現地で伸ばしましょう。
今現在(25年10月23日)、カレンダーからだと旅行パックの休暇旅行しか企画できず焦ったプレイヤー。
シムに電話で休暇を取らせると以前の休暇旅行が企画できました。自分用メモです。

「高校の授業で聞いた……かも?(曖昧)」なセルヴァドラーダ旅行


High School Years環境だと授業でセルヴァドラーダ文化や考古学スキルが中途半端に生えているんですよね。ただ、もう2人ともシニアです。授業で覚えた知識や単語はうろ覚えになっていそう。
まさかのファバせんせーがバーテンに雇われていて困惑のプレイヤー。現地民用の赤い衣装がピンク色の髪に合ってらっしゃる。


小雨が降っていましたが、少しばかり古遺物を掘り出してスキルを上げてもらようと思いまして。もう日が暮れていますが寝る時間ではないですし、発掘現場が設置できるようになっていましたからね。
別に久しぶりのジャングル探索で怯えている訳じゃないですよ?死の花だって用意がありますもの。命乞いの準備を確認している時点で既に怯えていますね。


発掘中、唐突すぎる毒クモの襲撃がありました。
だが考古学以外の必須スキルが軒並み高いブラム。落ち着いて蜘蛛が去るまでやり過ごすことに成功。からの昆虫学スキルを習得。ここで?
Jungle AdventureにAdventure Awaits要素が顔を出して来ました。これはコモレビ山でも昆虫学が生えそう。


幾つか遺物が発掘できたので家の中に入り、楽しい鑑定とスキル上げタイムです。
なお、濡れて不快になっていたウィルにシャワーを浴びて貰おうとした結果、この自作レンタル区画はバスルームが機能していない欠陥住宅だと気付きました。
育ち切っているシムでなかったらここで詰んでいましたね。先に住居としてテストプレイするべきでした。


クモの襲撃リターンズ。Hey、家の中。ここ家の中。
ベロミシア探索拠点(元の区画は国立公園)をレンタル区画に変えた影響でしょうか。
どえらいデンジャラスハウスと化していました。

ウィル(僕がクモに襲われても気付かない集中したブラムの顔も推せる……♡)

おまえさんはもう、ブラムならなんでも好きなんじゃないかな。


翌朝、朝食中のリビングダイニングにハチが乱入。
確かにめちゃくちゃ解放感ある窓を付けましたけども……!通知で隠しきれないレベルの群れで入ってこないで下さい。

ブラム「なぁ……」

ウィル「ミュージアムで発掘品だけ見て帰ろうか」

ブラム「賛成。危険なジャングルだっつーのは聞いていたが家の中もこれじゃあな」


無茶なハウジングしたことをプレイヤーは反省していますんで、ウィル爺さん唐突なカメラ目線やめてくれませんか?


発掘した遺物をミュージアムに寄贈して鑑賞できる品を増やすことができないのが残念(某アニマルな森感覚)。


見事なまでのシンクロナイズド・ウォッチングを見せてくれました。10点。

南国のファーザーウィンターは水着でやってくる……はずなんだが


Sulaniに昔ハウジングしたカップル向け住居をレンタル区画として設置。ムア・ペラムに3泊することにしました。
そう言えばここに住んでいた頃、旅行したことがないのに旅行好きのライフスタイルが付きましたっけ。懐かしいです。


冬でも温かな南国はやっぱり良いですねぇ。またSulaniに拠点を移したい……。


自律に任せているとマシュマロばかり焼きだします。お爺ちゃんでもマシュマロは食べたい。秒でスモア化させ食べている姿は撮れませんでした。無念。

ブラム「また飾るのかよ」

ウィル「でも何を飾るのか考えるの楽しいでしょ?」

ブラム「そこそこな」

ウィル「そこそこなんだ」


シムがツリーを飾る姿を見るのが好きなプレイヤーです。でも、ツリーを置く空間を忘れがちなプレイヤーでもあります……。


飾り終わると自律で空を見たがりました。入っては消え、入っては消えた行動キューがやっと通ったようです。

ブラム「南国は空が広いな。絵ハガキみてえだ」

ウィル「どこを見ても一枚の絵みたいに綺麗だよね。海も空もブラムの目と同じ色だ」

ブラム「……聞いているこっちが恥ずかしくなるんだが?」


ウィル「なんで?思ったことしか言っていないよ?」


放置すると南国関係ないイチャ付きが永遠に終わりません。


指示が入っても南国関係ないんですけどね。
カップルのコスチュームをして貰ったところ騎士でした。老騎士いいですね、いいですねぇ。好物です。クローゼットの中で馬上試合をするそうです。ベッドを選択すれば良かった。クローゼットのウフフでライドオンする体位はウィルに負担がかかりそう。


モンタギュー夫夫の馬上試合()がフィニッシュする頃、ファーザーウィンターがやってきていました。水着姿の愉快なファーザーウィンターを見るためにSulani滞在を冬の日に被らせていたのに……しっかり着込んでいます。残念。

ウィル「フロストさん、1年ぶりですね。毎年宅配お疲れ様です」

冬の父「宅配ではないのだが……あの凶暴なシムはまだ元気なのかな」



元気ですよ。
シニアになっても冬の日はファーザーウィンターと喧嘩する気で待ち構えているくらい、元気です。

ウィル(僕が食べ終わるの待ってから喧嘩してほしかったな。どっちも重要なのに)

ブラムの勇士も見たいし、ブラムが釣った魚で作られたご馳走も味わいたい。
でもウィルの体は1つしかありません。もどかしい。

ブラム「クリスタルゥ?シケてんな。こんなモン貰って喜ぶガキが居るのかよ」

冬の父「良いプレゼントが欲しければ良い子にしていなさい!親御さんに教わらんかったのか!」


父からは建前だけでも敬いなさいと教わりました。

ウィル「ブラム!ブラム!フロストさんはファーザーウィンターの真似がとても上手だよ!」

冬の父(もうこの家には来たくない……)


始めてファーザーウィンター相手に「力の証明を求める」が成功したウィル。高笑いを見て大はしゃぎ。
ムードレットはウェンディに使った時と同じ「ありえない(ぼんやり)」でした。フロストさんは秘密組織「ファーザーウィンター」の宅配業者。本物のファーザーウィンターな筈がありません。それはウィルとブラムがティーンの頃に見破った筈です!


帰る前に滝でウフフをしたところ、ブラムがカエルにプライバシーを侵害されたり


音楽好き特質を見つけたウィルが釣りをしつつ「音楽切れ」だと緊張していため、ブラムがターンテーブルを回したら見知らぬシムもノリノリになったり


火山から噴石が降ってくる事件が起きたりもしましたが。
穏やかに3日間の休暇旅行を過ごすことができました。

3度目の大晦日

ブラム「ウィル、すまん!」

ウィル「あいたたた……ごめんよブラム。僕は水着でボール遊びができるほど若くなかったみたい」

ブラム「……若さ、関係あるか?」


場所と姿も関係すると思います。
温泉に入ってもらいにコモレビ山にやってきたのですが、ブラムが大人しく温泉に浸かれる訳がありませんでした。温泉でボール遊びしないでください。危険です。


日も暮れたので、お家に帰ってカウントダウン番組を観ましょう。


ウィルがなにやらツボっていたのが可愛かったの図。ブラムは無になっているのも面白い。静かに2年目最後の日が過ぎて行きました。



「来年もよろしく」。それは毎年交わす挨拶です。でもウィルには来年が来ないことを気付いていました。おそらくブラムはもっと細かな余命に気付いているのでしょう。
だから何かと理由を付けて休暇をとっているのです。

ウィル「ブラム……ごめんよ。僕は君の負担になってまで時間を引き延ばしたくないんだ」


ウィルの望み


予感はありました。
ウィルが変わったカエルを眺めていると、翌日にはそのカエルが隠されていたのです。


試しに煮込んでみると前に食べた料理と似た香りがしてきました。


ウィル「前に食べたシチューはあのカエルを煮込んだ料理だったのか……不思議な達成感はないけど、また体が軽いな。そう言えばモウニングヴェイル辺りでも似た話を聞いたかもしれない。眉唾ものだけど、行ってみようかな」

ブラムが隠す物、遠ざける物の多くはウィルの命に係わる物。
つまり、このカエル煮込みを食べた今の状況は命に危機が訪れているのかもしれない──ウィルはそう仮説を立てました。

起きた時、冷えきったベッドからブラムは着替えるのも忘れて走りました。両親を失った時に覚えた足元が崩れるような絶望、命を刈り取る現場を水盆から見つけた時の緊張感。

どちらとも付かない不気味な予感が彼を急かしていました。


ブラム「通知……!んだよウェンディか。いや、あいつに兄妹の場所聞くか」


のんきか!スマホ制御のMOD入れますよ。

ブラム「ウィル!!」

ウィル「ブラム!この池、不思議だよ。まだ少し水は冷たいけど、浸かると体が軽くなるんだ」


ブラム「体が軽くなるぅ?当たり前だろうが!そりゃ幽体離脱してんだよ!」

ウィル「幽体離脱?またオカルトn「うるせぇ!!文句はそのゼリーみてぇな体を自分で見てから言いやがれ!!馬鹿ウィル!死にてぇのかお前は!!」

デスフロッグの炎煮込みと違い、ベイルフル·ボグでの幽体離脱は繰り返すと本当に命に係わる危険な行為。とはいえ、幽体離脱している時間は小説を書こうとすると短いのですが、幽体離脱による死を狙うにはやたら長いんですよ。

モウニングヴェイルに住んで幽体離脱を日課にする勢いでもないと狙えそうにありません。

ウィル「そんな大声を出す必要はないだろ!元はと言えば君が僕が死ぬまで仕事を休もうとしているからだよ!!僕は君の負担になりたくないんだ!対等で居たいんだよ!」

ブラム「対等だ?だったら死に急ぐような真似すんなよ……こういうことが起きそうで不安だから休暇を取っていたんだよ俺は」


ウィル「……僕はただ、君の負い目になりたくなかったんだ。君が仕事に行ってくれるなら、こんな真似は二度としないと誓うよ」

ブラム「ったく。試すような真似すんじゃねぇよ……どの道、有休消化が終わったら仕事に戻る予定だったんだ。ほら家に帰ろうぜ。春先でも半裸は冷えるだろ」


ウィル「ブラム!!僕、今浮いてない?!」

ブラム「幽体離脱が解ける前兆だよ慌てんな。俺はプランターを見てくる」


さて。ウィルは一晩中、幽体離脱を繰り返していました。途中から面倒になって幽体離脱のムードレットを右クリックで消していましたが(※要 UI Cheats)。
「幽体離脱で疲労困憊(ぼんやり)」のムードレットが付いてしまったらおしまいです。
ベイフル・ボグから出ても、家に帰っても。どこにも逃げ場はありません。

ウィル「た、帯電?なんで……?」


一時的な幽体離脱ではランダムで死因が与えられ、幽体離脱による死では最後に与えられた死因がそのまま引き継がれます。
ウィルが最後に引いた死因は落雷死……


屋内にいつつ雷に打たれるウィル。家の中に雷鳴が響き渡っていました。

ブラム「なんだ今の雷鳴……ウィル?」

暖炉の火すら温度が消えたかのように家の中の空気が冷える感覚に、ブラムは反射的に問いかける声を飲み込みました。

もう、迎えが来る状況だと刈り取り人としての予感が告げているのです。

死神「魂の刈り取りノルマも無視して休みを取った結果が“これ”か?我が右腕よ」

ブラム「ノルマ、な……まともな報酬を用意してからノルマを再設定したらどうですか。ボス」


ブラムは一度も魂の刈り取りノルマを達成していません。刈り取るべき命は刈ります。仕事ですから。
ですが、褒美を得るために刈るほどこの仕事に魅力を感じていませんでした。

死神「報酬の再設定か……我が右腕の意見だ。考慮してやるとしよう」

ブラム(考慮されたってノルマなんざ無視するがな。ボスが帰った後に神々の食事……いや。ウィルは初めて死んだんだ。まだ未練があるはず。寿命に縛られない者同士、このまま2人で生きればいい……)

ウィル「あれ?ブラム泣いてる?……なんで死神が……」

ブラム「うるせぇ。泣いてねーよアホ」


老衰で死んだモンタギュー夫妻と違い、幽体離脱を繰り返した結果の死だからでしょうか。
ウィルは自分の体を確認するように見回していました。行動は「ゴーストになることに反応する」。

ウィル「うわーっ僕死んでる?!嘘でしょ!!」

ブラム「散々幽体離脱しておいて今更すぎんだろ」


本当に今更過ぎる反応で笑う。疑り深いシムでも死んだ自覚はあるんですね。

死神「我が息子よ……魂の旅を終えたのであれば今世の縛られる意味もなかろう。疾く転生先を見つけるか、育て親に習い遥か彼方へと旅立つことだ」


ブラム「どういうことだ」

ウィル「そのまま……かな。なんていうか、未練がないみたいなんだ。うわっウェンディから鬼電が入ってた!なんで?」


若者世代にうっかり幽体離脱を繰り返して魂の道を完成させていましたからね。

ブラム「つまりあれか……?お前も俺を置いていくってのかよ!!分かったよ!さっさといっちまえ!!」

ウィル「ごめんよブラム……」

ウィル(これで。君は僕のことを簡単には忘れないよね……?)


少年は自分を迎え入れたモンタギュー夫妻に憧れていました。
その姿に自分とブラムを重ね、夢想していました。
同じ日、同じ時に死を迎え入れた彼らの最期と、深い悲しみに沈むブラムを見て。
その生き様が羨ましくなりました。


彼らの様に共に老いて、共に逝きたい──。
ですが、ブラムが老いない吸血鬼となったことでウィルの夢は絶たれてしまいました。

ならば。せめて、愛する彼を縛る傷跡になりたい。
ブラムに叱られたため、寿命まで待つ予定でしたが無事にウィルの願いは叶いました。

ウィル「愛しているよブラム。僕のことを一生忘れないで」

ブラム「……っ愛しているよこの馬鹿野郎。お前のせいで一生男ヤモメだ。責任取りやがれ」


ウィル「待ってブラムまで透明になってない??」

ブラム「黙って言われたとおりに力を使えば良いんだよ。ははっ……ゴーストの癖に力の使い方も分からないのか。こりゃ確かに俺と生きるのは難しいな」


婚姻関係を維持したまま一度だけウフフをするとブラムはピアノを片付け、代わりにパイプオルガンを1人で設置するとウィルに背を向けて手向けのように不気味な旋律を奏で始めます。

ウィル「僕、もう行くよ。ブラム……」

ブラム「まだ居たのか。もう行ったらどうだ?他にも用はあるんだろ」



ウィル「う、うん。じゃあ。ブラム……元気で」


ブラム「さようなら。ウィル……“私”はもう、お前みたいなやつにいちいち感情を揺さぶられるのには……ほとほと疲れたよ」

ブラムに付いた新しい悲しみは「気をしっかり持つ」。
ですが、己の悲しみに向き合う気力すら失ったブラムは吸血鬼としての能力で心に硬い殻を覆うことにしました。

ただの人間であれば立ち上がれない悲しみでも、吸血鬼なら雨に降られた程度の躓きでしかありません。
ウィルの願いはブラムの人間性を犠牲に叶いました。それを知っているのは激情を叩きつけるように音色を奏でるオルガンだけでしょう。


ウェンディにもお別れを告げ、生みの親であるクラフトにも挨拶をして


ブラム・モンタギューの伴侶ウィル・モンタギューのゴーストは1人、ベイルフル·ボグに消えて行きました……。

エピローグ序:老人と赤子


春先の冷たい雨が降る夜。
クロウズクロッシングの集会所前に黒髪の乳児が座り込み、泣いていました。


こんな時間では集会所に新しい案件を持ち込むことはできないでしょう。老人は思わず抱き上げた乳児をその晩は家に持ち帰ることにしました。

冷たい雨は子どもの体に良くないし何より泣き声が煩い。今夜だけ家にあげて朝一に迷子届を出せばいい。
それだけの話、それだけの縁の筈。

なぜ見つけたのが自分なのか、なぜ無視できないのか。ブラムは己が再び気付かない振りをしていることを無視することにしました。


やたら長くて暗い話が続く上、途中からシニア同士がイチャ付く私得記事が続きましたが、お付き合いくださった方、ありがとうございました!
次回からエピローグ兼育児が始まります。まだ暫くお付き合い頂けますと幸いです。