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モンタギュー家の肖像画【Epilogue3】:鏡の奥のきみは誰?

2026/01/19

 これは少年の願いが叶った後の物語。


──老人の肖像画が、家族の肖像画に戻るまでの後日譚

幸福な少年時代を謳歌しよう


子どもシムの特権、浮遊霊に遊んで貰っているウィル坊やです。
なんでこれ子どもシムだけなんでしょう……子どもだけが遊んで貰える存在だと思っているからってことですかね?


浮遊霊に遊んで貰った後はブラム爺ちゃんに買ってもらったお医者さんセットで遊びつつ、思いやりを伸ばしています。

ウィルJr「これは大変だ。おちゅうしゃをしなきゃ!ちくっとしますよ」

お医者さんごっこがお注射から始まる時、「リトルドクター、まず問診からお願いします」と言いたくなるプレイヤー。今回も実は初手注射でした。


お夕飯を一緒に作ったりもしました。
ウィルJrは妖精シムの卵。成長したらご飯の要らない生活が待っています。だからと言っておいしいご飯の作り方は覚えていて損はありません。

ウィルJr「ブラムじいちゃん、卵いれたよ」

ブラム「上出来だウィルJr。次はヘラで混ぜてくれ。ゆっくりでいいぞ」

ウィルJr「お空の月がバナナみたいになっていたよ!お月さまはバナナだったの?どんな味がするの?」

ブラム「月がバナナって前提で話をされたってなぁ」

お夕飯のあと、見たことのない自律会話がありました。丁度この日は三日月でしたが、月齢に関する会話なんてあったんですね。

ウィル「だってバナナと同じ形だもん!ねえどんな味だった?じいちゃんはぼくより大きいから月に手が届くでしょ!」

ブラム「お前もすぐに爺ちゃんと同じくらい大きくなるさ。その時に試してみれば良い。月の味はシムによって違うかもしれないだろ?」

ウィルJr(おおきくなるまで待てないから聞いてるのに!ブラムじいちゃんの意地悪!……この本に書いてないかな)

あまり口うるさくないブラム爺さんですが、ベッドの中で本を読むと怒ります。でもウィル坊やは寝る時、いつも続きが気になる本を寝巻の中に隠して持ち込んでいました。

ブラム「ウィルジュニアぁ~?本を読む時の姿勢と明るさについて、またブラム爺ちゃんからお説教されたいのかぁ?」

ウィルJr「ねてるもん!」

ブラム「寝ているなら返事をしないで静かに眠っていなさい……」


翌日の朝。
一緒に寝たブラムは悪夢を見たウィルJrの叫び声で起こされていました。

ウィルJr「助けてじいちゃん!!バナナを持ったお化けが追いかけてくるんだよっ!……あれ?いない?」

活発な想像力を持つ子供は眠っている時も感性が豊か。モンスター除けのスプレーだけでは足りなかった様です。

キッズキャンプに行ってみよう


キッズキャンパーとして老人も参加できましたが、制服の支給までは手が回らなかった模様。1人だけ普段着です。当然でしょう。子どもじゃないんですもの。
サポート側に回るにはスキルが足りないだろうと思ったんですよ。ブラムはアーチェリーなんてやったことがありませんから。


カヤックに乗ってみるウィル。まず子どもが操作するアニメーションで手足が伸びないことに感動しているプレイヤーです。
いつもシムの子どもは手足が伸びがちなのに……。


ブラム爺さんも乗っていました。でもブラムはカヤックを他の子どもに譲ってあげましょうよ。大人げないですよ。


カヤックを満喫し終えたブラムが高速移動で公衆トイレにかけこんだと思いきや、なにやら話し込んでいます。
様子を確認したらクラフトが居ました。公衆トイレに集まる自シムの吸血鬼たち……。男だけなんですよねぇ。頻繁にケロリンするの。

ウィルJr(ずっと楽しいのに。なんか急にお家、かえりたくなっちゃった……ごはん、おいしくないし)

一泊した翌朝
ホームシックで悲しくなるウィル坊や。ご飯の質が悪くて不快にもなっていました。
いつもご飯を作ってくれるブラム爺ちゃんの作るご飯は素晴らしい品質か完ぺきな料理ばかりです。初めて食べる「おいしくない」ご飯。ウィル坊やには「ご飯がまずい」という概念すらなさそう。

ブラム(子どもの人格形成には一時、家を離れて団体行動する経験を持った方が良いっつーネットの話を鵜呑みにすんじゃなかった。スレを荒らしてやる……くそっPCがない。家に帰りたい)

いい大人のブラムもひっそりホームシックで悲しくなっていました。
お前さんもホームシックになるの?この爺さん、ウィル坊や1人をキッズキャンプに預けるのが心配で付いて来ています。無理やり付いて来て勝手にホームシックになっています。
帰っていいですよ。


どうやら枯れた胃腸持ちの吸血鬼でも、アウトドアキャンプで出された料理は食べられるようです。でもノーマルシムのご飯では渇きは満たされません。
ブラッドパックを飲まず、永遠にマシュマロを焼き続けるのでキャンプ用に設定されたシムの自律行動を止めて飲ませる必要がありました。連れて来たプレイヤー、ちょっと後悔中。


水着から着替えられず、更にエア皿姿勢から戻れず病気になってしまったナイジェルさん。指導の手を止めて自分を大事にして欲しい気持ちと、あと少しでウィル坊やがスキルアップするから頑張って欲しい気持ち……
やっぱり今すぐ服を着てベッドに入って欲しかったです。


気が付いたらブラムが弓肘になった後もアーチェリーで遊び、肩も痛めていました。
なぜそんな状態まで自分を追い込んだ上、のんきにブランコで遊んでいるの。ブランコ漕いでないで今すぐ安静にするか、病院に行くべきだと思います。
ついでに頭も見てもらってきなさい。


なんやかんやでキッズキャンプはおしまい。お土産に特質も貰えました。
テストプレイの時は一度も休暇に出かけていません。休暇に重きをおかれているだけあって、休暇に出ると更に楽しめるパックだったのね。なんやかや言いましたが見ていて楽しかったです。


噂をしたらテストプレイをしてくれたウェンディからお電話が。
クリスピンさんとウェンディ……?いや好きシムだから嬉しいけど。嬉しいですけど……。
ウェンディは一度自分の腕と脚の逞しさと、クリスピンさんの華奢な体をじっくり見比べて考え直した方が良いと思いますよ?
絶対今もダンベルでトレーニングしながらハンズフリーで電話しているでしょ貴女。

ブラム「ウェンディ。一度ゆっくり深呼吸して、もう一度ブラック氏を思い出すんだ。クリスピン・ブラックはマスター(自シムクラフト・ロアー。ウェンディの実父)に勝てるシムに見えたか?」

ウェンディ「そうね……これから鍛えてもらおうにも少し無理があったわ。クリスピンはきっとパパにペシャンコにされちゃう。ありがとう。ブラムのくせに冷静なアドバイスするじゃない」


秋の終わりは楽しみがいっぱい

ウィルJr「コーヒーが欲しいの?こんな苦いのに?怒ったらぼくも怒るからね!」

ブラムの右足が唸りを上げる収穫祭がやってきました。でも今ブラムはDJブースの修理にかかりっきり。家中のノームを蹴る楽しみは味わえそうにありません。
ウィル坊やが平和にノームとの交流を楽しめました。


そのノームはプレイヤーと同じで珈琲が好物だから怒られないですよ。コーヒーでハッピーノームでハッピーホーム!
このムードレット、久々に見ました。

ブラム「なーにがハッピーノームだオラァ!!」


このデータではブラムが家中のノームをサッカーボールにするため、実在しないムードレットと化していたのです。
嗚呼、アップグレードが終わってしまった。ノーム達の平穏も終わりです。

ブラム「無の境地に至った私なら蹴らないとでも思ったか?残念だったなぁ!!アーッハッハッハ!」

でもあまり無の境地、仕事していないじゃないですか。どちらかと言うと育児で丸くなったと思っていますよ。

お医者さんごっこをしていたウィル坊や。どうやら今回リトルドクターはオペを失敗したようです。悲しくなっていました。

ウィルJr(ぼく、前にも落ち葉を集めたことなかった?……本物の落ち葉を見るのも、かき集めるのも初めだよね?ブラムじいちゃんに落ち葉の山を作って欲しくて絵でつくろうとしたんだ……でも、見たことないならなんで集めてくれるって知っていたんだろう)

病気のお人形で悲しくなっているウィル坊やをブラムが外に呼び出しました。一緒に落ち葉を集めをして欲しいようです。

ウィルJr「ブラムじいちゃん、落ち葉を集めたらどうするの?」

ブラム「ん~?ゴミ箱に捨てるんだよ。山を作って遊んでも良いが放置しておくと腐るからな」

ウィルJr(やっぱり山にするんだ!一緒に遊んでみたい!!)

今回はブラムじいちゃんが高速移動で集めた落ち葉をゴミ箱に捨ててしまったため、ウィル坊やは落ち葉で遊べませんでした。

収穫祭の次の日は秋の日(カスタム祝日)。

一緒に仮装をしてカボチャを飾りを作ります。子どもの仮装、種類が少なすぎて泣いた……。


完成したカボチャの装飾は2人とも素晴らしい品質だったため、防腐加工をして玄関に飾りました。カボチャのランタンがあるとハロウィーン感ありますよね。かわいい。


ウィル坊やは前から気になっていることがありました。色々なことが前にも経験したことがあるような、知らないのに知っているような。不思議な気分になることがあるのです。

ウィルJr「ぼく、前に仮装した時はスカートだった気がするんだ……はずかしかった。でも、ブラムじいちゃんにそっくりな子もスカートだったから、ふつうに歩けたんだ」

ブラム「それは……変わった夢だな?(まさか、いや。そんな筈がない)」

ウィルJr「夢?……夢なのかな。ううん。違う……」

ウィルJr「夢じゃない!だって……ぼくが子どもなのに、ブラムじいちゃんだけシワシワなのおかしいって思うんだ。ずっとお揃いだったのにって……ねえブラムじいちゃん、ブラムじいちゃんはぼくと前に逢ったことあるでしょ?」

ブラムはとっさに違うと否定しようとしました。それは本の読みすぎだと。

なにせ、この外見だけ『そっくり』な子は全く違う性格をしていますから。
無邪気で疑うことを知らず、そのくせ我は強い……どちらかと言うとブラムに同類嫌悪を覚えさせる言動すらあります。
でも、時折見せる子どもらしくない知性的な発言が。思慮深い目付きが。ブラムの心を守るための「Non」をかき消していきました。

ブラム「お前は覚えて……いるのか?俺を、俺たちの繋がりを……」

ウィルJr「やっぱりそうなんだ!もっと早く聞けば良かった!ねえ、ぼくたちどんな関係だったの?ぼくもおじいちゃんだった?仕事はなにをしていたの?」

ブラム「……お前がもう少し大きくなったら全部教えてやるよ。とても長い話になるから、まずは夜更かしできるようにならないと。でもな、ウィルJr……お前と、前のお前は別のシムなんだ。お前はお前の好きなように生きていいんだぞ」

ウィルJr「それはぼくが決める!ねえブラムじいちゃん、ぼくって他のシムより選べることが多いんだね。それってとってもラッキーなことだよね!」

複雑な心境のブラムには、純粋で前向きなウィル坊やがとても眩しく映っていました。

知っているけど知らない僕

秋の日の仮装した格好のまま、大きな誕生日ケーキでウィル坊やのお祝いをしてくれました。お祝いに来てくれたシムの顔ぶれに不思議な顔をしているのはウィル坊やだけです。

HappyBirthday!
成長への空間が足りないようでして。みんな部屋の中に入って回転します。

ブラム(ああ、もう無理だ……他人の空似なんてもんじゃねぇ。そのものじゃないか)

鳴り物とクラッカーでお祝いしてくれるクラフトとウェンディと違い、ずっと棒立ちだったブラム。ウィル坊やの成長が終わると高速移動で階下に降りていき、追いかけるように2人も降りて行きました。謎自律でドラマが作られている。

クラフト「ブラム……これから、どうするつもりだ」

ウェンディ「いらないならあたしが貰っちゃうわよ?パパの養子に入ってもらって姉弟生活をやり直すの!」

ブラム「全てあいつに任せる。あいつの人生だ。前と同じように生きるのか。それとも全く違う人生にするのか……待つのは、もう慣れたからな」


ウィルJr(なんだかみんな変な顔をしていたなぁ。そんなにおかしな顔になっちゃったの?)

「……あれ?」

鏡を通して魂をのぞき込んでしまったのでしょうか。知らない老人が自分を見つめ返していました。
愛するシムの心に傷跡を付けるべく己の死を選んだシム──ウィル・モンタギュー。
ウィルJrが知りたかった“前の自分”、それは彼を育てたブラム・モンタギューが失った最愛の伴侶だったのです。

ウィル「おかしいな。僕は遥か彼方に旅立ったはずなのに……なぜ若返っているんだ?」

どうやら不器用過ぎて魂の道で迷子になり、うっかり転生してしまったようでした。
この転生が事故だったなんて、ブラムが知ったら怒るでしょうか。
それとも呆れるでしょうか。

なんにせよ、ウィル・モンタギューは予定外の転生でもって帰ってきました。
そして、ウィルJrの心も少しだけ引き継ぎつつ再びティーンからやり直すことになったのです。